終戦65周年記念宣伝にて
 今日は、終戦65周年の日。神戸市内で、だんの太一神戸市議、大前まさひろ中央区市政対策委員長らとともに訴え。
 65年前までの戦争では、神戸でも1945年の3月17日、6月5日の2度にわたる大きな空襲をはじめ、8000人を超える市民が犠牲になりました。広島。長崎への原爆投下や沖縄での地上戦、東京大空襲などとともに、全国でこうした犠牲がありました。
 また、今年は韓国併合100周年です。100年前から終戦まで、実に35年以上にわたって侵略、植民地支配をおこなっていたわけです(台湾は50年にも)。65年前に終わった同じ第2次世界大戦でも、ヨーロッパではナチス・ドイツのヨーロッパ侵略が約6年間ですから、日本の侵略と植民地支配の歴史は尋常ではありません。
 こうして、アジアで2000万人以上、日本で310万人もの尊い命が奪われていきました。犠牲者への心からの哀悼の意を表し、ご遺族のみなさんへのお見舞いを申し上げるとともに、平和を祈念し、考える一日にしたいと訴えました。


 とりわけ、この戦争体験から得た憲法9条をしっかりと守り、生かす決意を申し上げました。
 それは、戦争放棄と戦力不保持をうたった憲法9条が今ほど生きるときはないと思うからです。


 第1に、世界に先駆けたこの条文の根拠ともいうべき問題で国際社会が大きく前進し、9条の理念が光る時代になってきているということです。
 やはり先の大戦を通じて生まれた、集団安全保障の英知が結晶した国連憲章は、一方で、平和のためには国連軍の発動も想定されています。しかし、日本国憲法はこれからさらに前にすすんで、戦争放棄と戦力の不保持、交戦権の禁止をうたっています。
 なぜか。1945年6月に国連憲章がまとめられたあとに、人類は未曽有の大量殺戮を経験します。それが広島、長崎への原爆投下です。この人類的体験が、憲法9条を生んだひとつの背景となっているのではないでしょうか。
 65年目のヒロシマの日には、国連事務総長がヒロシマの地で、核廃絶を訴えました。被爆者の声、被爆国民や世界市民の世論が、国際政治をして、核兵器の廃絶を一大課題にするところまで押し上げています。そして核廃絶のためには、「核抑止」の考えを乗り越えることが重要であることも、共通して語られています。「核抑止」は、核兵器使用を前提に、相手を脅しつける論理です。しかし、核兵器はいったん使用されると、人類を破滅への道へ追いやることになります。だから元米軍人らが、いまや“「核抑止」は無意味”だとして、核廃絶を訴えるまでにいたっています。
 被爆国日本が、核廃絶の先頭にたって、9条を堅持し、核も戦争もない世界の実現へ行動すべきときです。


 第2には、憲法9条の理念が、世界政治のなかで生きた力を発揮しうる時代になりつつあるということです。
 アジアでは、ベトナム戦争がおこり、神戸から米軍が出撃、韓国などは出兵するなど、アジアの国同士が争うこともありました。しかしこんにち、軍事同盟は解体し、かつて敵対していた国どうしが、東南アジア友好協力条約をむすび、紛争の平和的解決といった、憲法9条と相通ずる精神をかかげた平和の共同体をかたちづくっています。しかもこの条約は東南アジアだけでなく、ユーラシア大陸から太平洋まで世界人口の7割を擁する枠組みへと発展(日本も加盟)しています。
 軍事同盟から平和の共同体へ、世界の大局は大きく変わりつつあります。


 しかし、北朝鮮問題など、北東アジアはまだまだ不安定だとする意見もあるでしょう。ここでも「抑止」の名で、軍備拡大や米軍基地のプレゼンスを正当化する議論がされています。しかし、そのことを主張する方々も、まさか北東アジアの懸案を軍事的な手段で“解決”させようという人はほとんどいないでしょう。
 いかに、戦争という最悪の事態を避けながら、懸案の解決を図るのか。いろいろあっても、結局は外交手段をどう尽くすのかに尽きるのではないでしょうか。そのときに「抑止」の名による軍事的対抗は否定的影響しか及ぼさないのではないでしょうか。軍事でことをかまえると、おそらく相手も同じ論理で、軍備を拡大するでしょう(相手にしてみれば、軍拡をした当方は、“脅威”以外のなにものでもありませんから)。これでは際限のない軍拡競争と一触即発の危険な状況にお互いを追い込むだけです。
 解決の過程では、さまざまな挑発的な行動や問題も起こるでしょうが、相手が無法な国であればあるほど、こちらが道理を尽くし(相手に軍拡の口実を与えたり、つけいる隙を与えることなく)、厳しい姿勢で国際社会とともに包囲することが重要ではないでしょうか。
 北朝鮮問題では、現にアメリカも、6カ国協議のテーブルに北朝鮮をつかせる外交努力を尽くしています。憲法9条をもつ日本こそ、その国際社会の努力の先頭にたつべきではないでしょうか。


 憲法9条を守り、生かして、核も戦争もない日本と世界を!決意新たにがんばりたいと思います。