今日は、尼崎市医師会の先生方と懇談をさせていただきました。
 尼崎医師会との懇談ははじめてです。
 先方は、高原周治会長、橋本創副会長、綿谷茂樹理事、小谷正彦事務局長、大原重和市医師連盟執行委員長の先生方。
 私たちは、私と庄本えつこ尼崎地区副委員長、松村ヤス子市議、中村雅宥前県議です。
 今回の懇談は、このたび県医師会が、県議会の健康福祉常任委員会に所属するすべての会派を招いておこなった懇談に、同委員会に所属するわが党の杉本ちさと県議が参加したことから、尼崎でもと申し入れ、受けていただくことになったものです。


 冒頭、高原会長から、「共産党の医療政策は、私たちと一番近い」と評価の言葉をいただきました。同時に、「共産党は議席数が少ないので、共産党との距離を近づけると、政権党との関係で何かと要求が通りにくくなるのではないかとの懸念もありました。しかし、この度県の方でも懇談に参加されていますので、それならいいかと応じることになりました」とごあいさつがありました。


 これには、私たちからは、昨年の総選挙で政権が代わり、国民の声で政治を動かしうる新しい状況がうまれたもとで、みなさんとともに力をあわせて、一歩でも二歩でも政治を前に動かすためにがんばること、もとより市医師会や医師連盟のみなさんに、団体として党支持をお願いするつもりは毛頭なく、一致する課題で力をあわせて願いの実現へがんばりたい、と応じました。


 そのうえで私から、今の政治局面でのわが党の立場として、党大会で決定した建設的野党としての3つの仕事(現実政治を前向きに動かすこと、政治の大もとをただす国民的共同を広げること、反動的な動きを許さないこと)を果たすことを明らかにし、医療問題を中心に、今国会で焦点となっている問題を、ちょうど昨日発表された予算の組み替え提案の中身も紹介しながらお話しました。


 その大きな第一は、自公政権時代の社会保障削減路線の傷跡を正すこと、特に、①後期高齢者医療制度のすみやかな廃止、②診療報酬の抜本的な引き上げ、③患者負担ゼロをめざし軽減をおこなうことをあげました。
 特にこの点では、開業医が裕福かのような議論がありますが、開業資金や職員の給与、先生ご自身の退職後の生活などを考えるとけっして「楽」ではないことをお話すると、「その通り」と大きくうなづかれました。
 また、「患者の自己負担を軽減してもらえれば(受診につながり)開業医としてもずいぶん助かる」との声も寄せられました。


 第二には、大企業の巨額の内部留保を社会に還元し、雇用と中小企業支援をという問題で、この点では、国民のふところがあたたまれば、早期受診にもつながり、健康の増進、医療費の抑制にも役立つことを指摘しました。


 第三には、こうした施策をすすめるうえでの財源づくりです。聖域となっている軍事費や大企業・大資産家むけ優遇税制をあらためれば、緊急にも3~4兆円の財源がうまれること、この点では、昨日の志位・鳩山党首会談でも、首相が、「大企業の内部留保を還元させる具体的な方法を検討してみたい」「これ(富裕層優遇税制の見直し)は民主党の中でも、税調で検討できるのではないか、検討課題にする」と前向きな言明したことを紹介し、実現へさらに力を尽くしたいと決意を述べました。


 後期高齢者医療制度のすみやかな廃止の問題では、元の制度も国保の負担が高いなどいい制度ではないので、先生方と完全に意見が一致するということにはなりませんでしたが、「長年苦労されてきたお年寄りをないがしろにする制度はよくない。よりよい制度をしっかりとつくっていかなければ」と、方向性ではもちろん同じ考えだと思いました。なお、わが党は、元に戻す際に生じる国保の負担増については、国が補てんをすることを明らかにしています。


 さらに大きな話題になったのは、財源・税制の問題です。「共産党は間接税のことももっと言ったらどうか」との先生方のご意見をよく聞いてみると、消費税なども「生計費や医療費などは非課税もしくは税率を下げ、ぜいたく品の税率を上げればもっととるべきところからとれるのに」という趣旨の発言でした。
 私たちからは、消費税の増税は許さず、食料品非課税を求めていること、税制のそもそもからいえば所得の再配分機能が税の大事な役割であり、応能負担を求めていることなどをご説明しました。


 この他、「療養病床の削減にぜひ反対してほしい」「事業税非課税措置、租税特別措置法26条の存続(保険診療の公共性・公益性に鑑みて実施されている措置されている非課税や所得計算の簡便化)を」など要望されました。


 最後に「共産党へのご意見、注文は」とお聞きすると、「国会開会時の天皇陛下の“お言葉”に出席しないのはいかがなものか」「共産党という名前は変えないのか」とのご質問。
 綱領に明記された「国政に関する権能を有しない」という現行の天皇の制度を含めた憲法の全条項を守るというわが党の立場と、その意味からも、憲法に規定された国事行為をこえる政治的な行為は認めるわけにはいかないことをご説明。
 質問された先生らは納得いかないようすでしたが、他の先生方は、「どこに書いてありますか」と綱領本文をみて新鮮な印象をお持ちのようでした。


 党名に関しては、いま世界的に利潤第一の資本主義経済のシステムのあり方が問われるなか、南米では共産党でない政権党から“ソ連型ではない社会主義をめざす”動きがあることを紹介して、資本主義を乗り越える将来を展望する理念がこめられた名前であること、旧ソ連などの専制主義・覇権主義といっかんして反対したたかってきた歴史が込められた名前であることもご説明いたしました。


 今日はその後、夜にはとある公務労働職場のつどいに参加。尼崎市医師会との懇談のようすもご報告しましたが、みなさん興味深げに聞いていただきました。


 胸襟を開いた対話と共同をさらに広げてがんばりたいと思います。