活動記録

2017年08月02日

アスベスト労災補償でレクチャー

DSCN3201 (2) アスベスト等による遅発性疾患の労災休業給付の基礎日額算定について、6月26日、厚生労働省労働基準局補償課から通達が出された問題で、中皮腫・じん肺・アスベストセンターの皆さんと補償課から説明を受けました。

 アスベストなどの遅発性の疾患の場合、労災給付の算定を、発症の原因となる仕事に従事した最後の事業場を離職した日以前3か月間の賃金をもとに計算します。

 問題は、定年退職後、同じ事業所に再雇用されたのちに、発症した場合。最後の事業場を離職した日をどこに置くかで、給付額が大きく異なってくるのです。再雇用後も雇用が「継続」しているとみなされてしまうと、低い賃金をもとに算定され、給付も低くなってしまうことが問題になっていました。しかし、昨年7月20日の労働保険審査会の裁決では、定年退職前後の就労実態を丁寧にみて、役職も解かれ、勤務日数も、賃金も変わっていることなどから、定年退職をもって、最終事業場の離職とみなし、給付も現役時代の給与を算定基礎に置いて計算されました。この度の通知は、この裁決も示しながら、同様の案件については、本省扱いにするというものです。

 説明の中で、すでに10件以上が本省扱いになっていることが明らかにされました。労災被災者の保護へ、さらに力を尽くしたいと思います。