活動記録

2017年07月02日

長岡京市で介護シンポジウム

 今日は、知事選、都議選などの投票日ですが、私は京都の長岡京市で党乙訓地区委員会主催で行われた「介護のこれからを考えるシンポジウム」に出席しました。シンポジウムには、市内の地域密着の小規模通所事業所、訪問介護事業所、診療所、成年後見などにもとりくまれている精神保健福祉士の方がパネラーに。フロアも含めて、介護のあり方について議論しました。

 私からの問題提起的な最初の発言の要旨は以下のとおりです。

 

1、はじめに

 介護離職、介護心中、介護殺人が後を絶たない深刻な家族介護の実態――17年前の介護保険の導入時にうたわれた「介護の社会化」はどこに。

 先の国会での介護保険改悪でも、要支援に続き、要介護1、2まで介護外しが狙われた。「軽度者外し」を許さないたたかいで、法制化は断念させるも、次期介護報酬改定で「軽度者」に対する「生活援助」の人員基準の見直し、「2019年度までに」「検討の結果に基づき必要な措置を講じる」ことを大臣折衝で合意。

 衆院では民進議員が森友問題を質問したことをもって、一方的に審議打ち切り、採決強行。

 

2、介護保険の大改悪と国会論戦

(1)「持続可能性」の名で新たな負担増を導入

 新たに利用料3割負担を導入。2割負担・補足給付の打ち切りの影響の考慮なし。負担増による利用抑制を認めざるを得なくなっても強行。「原則2割負担」への地ならし。

 ※総報酬割の導入:応能負担の側面あるも、その実、協会けんぽに対する保険料負担軽減のための国庫負担をなくすのが目的。これと引き換えに利用料3割負担導入の経緯も。

 

(2)「地域包括ケアシステムの深化」の名で介護、社会保障の大変質をもたらす

 「自立支援・重度化防止」へ財政優遇措置。「介護度改善」を自治体に競わせるもの。総理を先頭に歪んだ「自立」観の押し付け。介護保険の大変質。

 「我が事・丸ごと」地域共生社会づくりの提唱。「大変な状態にある世帯に気がついても見て見ぬふりをしていたというのが過去であったとすれば…」と驚くべき答弁。公的な責任を放棄し、「自助・互助」に置き換え。大臣も「福祉の根幹を変えるもの」。

 ※介護医療院:介護療養病床廃止路線の破たん。「川上」「川下」論の深刻な矛盾。

共生型サービスの導入:介護保険優先原則こそ撤回を。

 

(3)今後も続く介護保険改悪

 要介護1、2の介護保険外し、生活援助や福祉用具貸与の保険外し、利用料負担の見直し、補足給付の見直し(不動産の勘案)、被保険者の範囲拡大(対象年齢の引き下げ)、ケアプランの有料化……。

 

3、「軽度者」切り捨ては何をもたらすか~各地の総合事業の実態

 強要される介護保険からの「卒業」。担い手のいない「基準緩和型」サービス。専門職が担うサービスの報酬をも下げられる傾向。介護を支える事業所も窮地に。自費によるサービスか、家族介護の負担増か、単身者は……。

 

4、介護の未来をどうひらくのか

 これ以上の負担増、給付減は矛盾を広げるだけ。負担軽減と安心できる給付のためには国庫負担を増やすしか道はない。与党議員からも。

 介護報酬を引き上げ、介護労働者の処遇の抜本的改善を。

 「社会保障と税の一体改革」の限界。消費税増税に頼っている限りは見いだせない。消費税増税に頼らない財源づくりこそ。

 

5、国政の私物化、9条改憲へひた走る安倍政権の姿勢そのものを問う

 政治は誰のためにあるのか――安倍総理の“お友達”のためであってはならない。

秘密保護法、安保法制・戦争法、共謀罪のうえに、いよいよ9条改憲へ。憲法の立憲主義、民主主義、平和主義を壊す政治は、個人の尊厳が踏みにじられる。

 一つひとつの切実な要求のかかった運動を、政治を変える運動に合流させて。 

 

以上