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2008年08月04日
燃油高騰、飼料高騰問題で、但馬の農漁業関係調査
今日は、昨日から前泊して但馬入り。朝から但馬地域での燃油・飼料高騰問題で、農漁業関係者を訪問、調査にあたりました。
山下よしき参議院議員、瀬戸恵子衆院近畿ブロック予定候補、星原さちよ県会議員とそれぞれ地元の市・町会議員のみなさんとごいっしょさせていただきました。
はじめに伺ったのは、城崎温泉のすぐ先にある津居山漁港。ここで、眞野豊・但馬漁協副組合長と懇談。
眞野さんは、「燃油の高騰は投機によるもの。漁業者には何の責任もない。みんな救いの手を求めている。政府が決めた対策をきっちりやっていただきたい。政府が決めた80億円の枠ではとても追いつかないはず。最後までフォローを政治にお願いしたい」と。また「但馬からカニをはじめ漁業の灯が消えたら、温泉宿、土産物屋をはじめ、地域経済がどうなるのか」とも。いずれも、当然のお話です。また、漁業者が魚価を決められない流通の問題も指摘され、「簡単ではないだろうが、この点での改善も」と要望されました。
続いて伺ったのは、浜坂町漁協。川越一男代表理事組合長からお話をお聞きしました。
開口一番、「政府はもっと漁業者の“泥臭いところ”も含めた現場の実情をもっとつかんで対策を打ってほしい」と言われました。
政府の対策は、5人以上グループの漁業者が、10%の省エネをすれば、価格高騰分の9割を実質直接補填するというものですが、価格の基点は、昨年12月の原油価格(86円/㍑)です。本当は60円/㍑くらいでないと成り立ちませんが、「首の皮一枚何とかつなげられる状態」といいます。
また、ここでも、「80億円で足りるはずがない」と政府の対策の枠組みをもっと広げるよう、超党派でのとりくみを求められました。
省エネについても、すでに低速航行など、努力をしてきているだけに、この上さらに10%削減となれば、何ができるか苦労するとのお話でした(最後は、漁そのものを止めて油の使用を抑えるしかないとも)。
津居山でも、浜坂でも、「7・15のいっせい休漁のころは、激励も多かったが、最近はマスコミなどで、原油高で苦しいのは漁業者だけではないのに、なぜ漁業だけ支援かと、バッシングも出ていて心配している」との声が出されました。
私からは、一昨日の丹波での農業シンポジウムで出された農家の方の声も紹介して、むしろ漁師のみなさんのたたかいは、国民各層、各分野の人びとを励ましていることを紹介しましたが、こんな「分断の論理」でたたかいの力を弱めさせるわけにはいきません。なにせ国民全体が困っている、原油の高騰、穀物や資材の高騰は、原因、根っこは同じ、投機マネーによるところが大きいわけですから、及び腰の政府に、投機の国際的な規制をかけるイニシアチブを発揮させること、緊急対策として農漁業者への直接支援をおこなわせることは、国民全体の暮らしを守るうえで大きな意義をもつ対策です。
次に向かったのは、香美町は、旧村岡町で但馬牛の繁殖をしている上田畜産です。青年農業士の上田伸也さんからお話をうかがいました。神戸ビーフのブランドを守る大変な努力をお聞きすることができましたが、ここでも、飼料高騰の影響は深刻です。穀物高騰の影響で飼料代があがり、安定基金が発動されても、月30万~40万円も負担増となったといいます。しかも、繁殖を主とするこちらの牧場の場合、えさの6割が牧草です。この牧草には基金が適用されません。この草も1.6倍もの値上がりです。
「こんなに下がってしまった自給率だと、一週間も輸入が途絶えてしまったら、日本では食料がなくなりますよ。ヤバイッすよ。農業やってももうからん今の状況を変えて、せめて食えるようにしないと。農地を守るためにもそうです」と。
日本共産党の農業再生プランと秋田でおこなわれた農業シンポジウムでの志位委員長の発言が掲載されたパンフレットを進呈しました。
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最後に向かったのは、朝来梁瀬医療センター。木山佳明院長からお話をうかがいました。
この間、2度、3度と足を運んで実情をお聞きしてきましたが、いよいよ「集約化」の矛盾が明らかになっています。
もともと同病院は5人の常勤医がおり、但馬の9公立病院のなかでも、唯一黒字の病院でした。これからも、5人ないし6人の医師でやっていける見通しもあったのに、地域全体の医師不足を理由に、豊岡病院に医師が「集約化」され、現在2名の外科医のみが常勤です。結果、時間外救急ができなくなったうえ、年2~3億円もの赤字となってしまいました。
当初の取り決めでは、「集約化」しても3人の医師は確保するとしていたにもかかわらず、それすら守られていません。担当医の献身的な努力によって、当地域の医療が支えられています。
しかも、いま問題になっているのは、医師を「集約化」したために、梁瀬のような小さな病院は、どこも時間外救急の受け入れができなくなり、救急患者が豊岡病院に集中していることです。医師を増やしたはずの豊岡病院に救急患者がより集中したために、以前よりも豊岡病院の医師への負担が重くなっています。これは、当初から予想されていたことであり、「集約化」はメリットになりえないことは、このことをとっても明らかでした。
しかし、こうした声を無視して、「集約化」を強行しておきながら、今度は、この救急患者にいかに「受診抑制」してもらうかを考え始めているといいます。こんなひどい話はありません。これでは、ますます地域医療は崩壊してしまいます。
但馬の医療関係者、住民のみなさんの運動で、政府の医師不足をまねいた政策を改めさせる大きな成果もうまれています。このことを確信に、さらに「地域医療守れ」の旗をかかげてがんばりたいと思いました。
一連の日程には、村岡峰男、古池信幸両豊岡市議、谷口功新温泉町議、山本賢司香美町議、藤原敏信、岡田和之両朝来市議もごいっしょでした。
投稿者 teruhoriuchi : 2008年08月04日 23:51
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