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2007年08月31日
川崎造船クレーン倒壊死亡事故調査
8月25日に川崎造船神戸工場でおこった修理中のクレーン倒壊による死亡事故(3人が死亡、4人が重軽傷)について、兵庫労働局での聞き取り調査と現場労働者との懇談をおこないました。
山下よしき参院議員、吉井英勝衆院議員、新町美千代県議、大瓦鈴子神戸市議らとともに参加しました。
労働局での聞き取りでは、今回の修理にあたって、クレーンの主要部材の変更には本来届出が必要であること、その届けが出されていなければ重大だし、届け出ていれば、その審査、安全指導する行政の責任も問われることなど、問題点が浮き彫りになりました。
また、いま製造業が活況といわれるなか、労働災害が増加傾向にあること(兵庫労働局の調べでは、2004年~2006年の死亡事故が67件(うち製造業15件)、56件(同14件)、72件(同18件)と年々増えいる。特に昨年は前年比3割増の重大事態)も、明らかにされました。
労働局側は、過去の労働災害の事例、坂出工場も含め法人全体の労働安全管理のあり方、特に神戸工場については、厳しく対応したいことなど約束しました。
夜の現場労働者からの聞き取り調査では、驚くような内容が多く出されました。
・そもそも重い荷物を吊り下げるクレーンは、重心が後ろにある“不安定”な構造で、それを支えているベアリング部分を取り替えるためには、クレーンの先に重い荷物を下げ、クレーンの腕を水平にしてバランスをとったうえで修理、交換するのが常識であること(30数年前の修理の時には、20トンの荷物を吊り下げたという)、
・それでも、4つのジャッキを傾きなしに操作するのは、非常に困難であること、
・事故後の10基ある同型のクレーンを検査するといくつも不具合が発見されたこと、
・今回の修理にあたって死亡した職場長は、半年前に同部署に配属されたばかりで、“ベテラン”ではなかったこと、
・また別の死亡した労働者は、今年はじめに「クレーン故障の迅速な処理による建造工程への貢献」で部長表彰をうけていたこと(安全より工程優先、生産優先の考え方がなかったか)、
・いま“活況”だが、70年代、80年代の造船不況から新たな投資をしないまま、この活況をのりきろうとし、韓国などとの国際競争力に勝とうと躍起になっているので、労働者にしわよせがきていること(以前は一隻を建造するのに2.5ヶ月~3ヶ月だった工程を、いまは2.15ヶ月(実働43日)に短縮されていること、クレーンも1950~60年代製のものが多いことなど)、
などなど、全体として、生産優先、もうけ第一の企業の姿勢が今回の事故の背景にあることが、よく分かりました。
川崎造船だけでなく、県内の製造業全体の労働安全衛生について、総点検をおこなっていく必要があることを痛感しました。
投稿者 teruhoriuchi : 2007年08月31日 23:19
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