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2007年08月30日

内閣改造&奈良でまた産科救急にかかわる事故

 先日、安倍内閣が内閣改造。“人心一新”ということですが、参院選で一番の審判を受けたはずの安倍首相自身は居座ったままというのでは、「人心一新」と言ってみても新鮮味はありません。

 それどころか、麻生氏をはじめ、あいかわらず“靖国派”とよばれる議員らが内閣の大半を占めていること、額賀財務相をはじめ消費税増税論が相次ぐなど、先の参院選での国民の下した審判について、まるで分かっていない人事だといわなければなりません。


 奈良では、また、県内で受け入れ先の病院がみつからず、大阪・高槻まで搬送中だった妊婦が、流産してしまうという事故が起こりました。同県では一年前に、同様のケースで、出産中の母親が死亡するという事故が起こったばかりです。産科を中心とした医療体制の充実を求める声と運動が高まり、地元の共産党もとりくむ中で、周産期センターが来年5月に開設する予定でした。早期開設を求めてきていただけに、本当に残念でなりません。
 同時に、今回の報道を見れば、そもそも1次救急の受け入れ態勢がどうだったのか、首を傾げたくなるようなことも報道されています。妊婦の受け入れ先を探すシステムがあったにもかかわらず、同システムでは、かかりつけ医からの連絡が必要なため、妊娠初期でまだ産科の診察を受けていないこの女性の場合、このシステムが使われなかったといいます。また、県立医科大は、救急隊の問い合わせに、「処置中だ」とこたえたことをめぐって、“あとにしてほしいという趣旨で、断ったわけでない”としています。
 この間、私たちは、深刻な「医師不足」問題について、「命に格差をつくるな」と運動をしてきましたが、この「命」に対する行政の姿勢が問われています。


○松本善明著『ちひろ 絵に秘められたもの』(新日本出版社)読了…いわさきちひろの画家、人間としての生き方、とりわけ、日本共産党員としての生き方に学ばされます。若い世代の人には、恋愛論、夫婦のあり方としても学ぶところが多いのではないでしょうか。
○森本忠夫著『マクロ経営学から見た太平洋戦争』(PHP新書)読了…戦時中の日米経済力を比較しながら、15年戦争を検証した書。日中戦争に引き続く太平洋戦争がはじまってもなお、対米英戦争の主戦場であった南方戦線よりも、中国大陸に戦力と戦費の大半を割かなければならなかったこと(軍事費でみると、陸軍で約2~8倍弱、海軍でも約2倍から6倍弱)、南方に資源を獲得したとしても、その輸送と海上護衛のための艦船がそもそも貧弱で、それをおぎなう生産力もなかったことなど、詳細なデータで裏づけられています。
 広大な太平洋の南北にわたる戦線を広げてみたものの、その戦線を守るだけの戦力はもちろんなく、「玉砕」という名の“棄軍”がおこなわれ、それでもなおインドへ戦線を拡大しようとした(インパール作戦)ことにいたっては「日本の戦争指導部はすでに完全に頭がいかれていたのである」と痛烈。
 この帰結が、「日本の近代的重工業の生産力が全く立ち遅れている苦境を、若く、一つの情熱によって命を捨て得る青年の生命によって埋めて行こうとした軍事的手段」(宮本百合子)としての特攻です。
 あらためてあの戦争が正当化されるようなものではなく、またあの戦争で命を落とした若者たちを英霊と顕彰できるようなものではなく、若者たちを無駄に死に追いやった戦争指導部の責任こそ、厳しく問われなければならないことを浮き彫りにしています。

投稿者 teruhoriuchi : 2007年08月30日 18:16

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