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2006年11月24日

青年の働く権利をまもり、格差社会をただす日本共産党兵庫県委員会の提言

 11月19日におこなわれた青年雇用大集会in兵庫で発表された日本共産党兵庫県委員会の提言と発表に当たっての私の発言は、以下のとおりです。

《発言要旨》
 今日の集会は、青年の切実な声が反映されたと思います。この間、日本共産党兵庫県委員会と民青同盟兵庫県委員会とが共同でとりくんできた青年雇用アンケートのとりくみは、切実な声が寄せられるとともに、とりくみで寄せられた不当な権利侵害とたたかい、実際に改善をかちとった経験も生まれました。今日はその経験も紹介されました。  今日の集会を契機に、さらにたたかいを広げ、発展させることができるとの確信にあふれた集会になったと思います。


 この間の小泉内閣のもと“格差と貧困が広がった”と言われますが、その原因のひとつが、働くルールを壊す「規制緩和」でした。リストラを応援するとともに、若者を低賃金でまるでモノのように使い捨てにする派遣・請負労働を、製造業などにも広げる規制緩和がおこなわれ、非正規雇用が拡大していきました。同じ労働をしても正社員の半分とか、3分の1という低い給料で、働いても、働いても暮らしがよくならない「ワーキングプア」が広がりました。
 この間、若い世代自身のたたかいが前進し、わが党も国会で再三とりあげるなか、ついに厚生労働省が偽装請負是正の通達を出しました。
 ワーキングプアが社会問題となり、大阪労働局が、偽装請負をおこなっていた業界最大手・クリスタルグループ傘下の派遣会社コラボレートにたいして、業務停止命令をおこない、松下本社にたいしても、社員を請負会社に「出向」させる形での偽装請負を是正するよう行政指導をしました。
 国会では、日本共産党の市田書記局長の追及で、安倍首相に「ワーキングプアを前提とした生産計画があるとすれば大問題」と答弁させるなど大きな前進をかちとってきました。
 こうしたなか、企業に派遣・請負労働者を直接雇用させる経験もうまれています。


 私たちがとりくんできたアンケートでは、「賃金が低い」など、劣悪な労働条件のなか、驚いたのが「心と体の健康が心配」とする回答が2番目に多かったことです。いまの深刻な青年をとりまく雇用の実態を如実に物語るものとなっています。


 この問題の責任は若者にあるのではありません。人をモノのように使い捨てにする大企業の雇用責任と、それを許す規制緩和をおこなってきた政府の責任が重大です。
 いまこそ、働くルールを壊す規制緩和ではなく、誰もが人間らしく働けるルールづくりをして、若者に正規雇用への道を大きく切り開いていこうではありませんか。


 県委員会が発表する青年雇用提言では、まず、政府、政治の責任で雇用を増やすことを求めています。
 国会での安倍答弁は非常に重要です。先日、郵政公社近畿支社と交渉をおこないましたが、この数日前に“ゆうメイトを雇い止めに”との通達が出されていたので、この問題も質しました。大阪の宮本たけし前参院議員がするどく追及したのですが、通達を出した部長さんは、郵便業務がゆうメイトで成り立っていること、ゆうメイトのような短期雇用を繰り返すことがいいとは思わないなどの認識でした。それならばと、国会での安倍答弁を紹介して、優秀なゆうメイトを正規雇用するという通達こそ出すべきではないかというと、否定できず、「本社と相談しなければならないが、ゆうメイトを正規雇用することを視野に入れなければならないと思う」とお答えになられました。
 ワーキングプアをなくせば、それこそ、何万、何十万もの若者に正規雇用の道が開かれます。
 くわえて、サービス残業を止めさせれば160万人、有給休暇の完全取得で148万人の新たな雇用が必要になるとの試算もあります。人間らしく働けるルールをつくり徹底させれば、若者に正規雇用の道が大きく開かれます。
 また、県や市町に、医療・福祉・教育・防災など、必要な分野に人を配置させること、雇用の7割を支えている中小企業への雇用補助を求めたいと思います。


 提言の第2の柱は、企業の違法行為を厳しく是正することです。そのためには、労働基準監督署の職員も増員する必要があります。
 権利を青年にもきちんと知らせることも重要で、長野県では、冊子を全高校生に配布しています。


 第3の柱は、正規・非正規の均等待遇と安定した雇用、第4の柱は、職業訓練などこれから働く青年への支援を強めることです。


 今日の集会を力に、ともにがんばって、青年の明るい未来を切り開いていきましょう。


《青年の働く権利をまもり、格差社会をただす
日本共産党兵庫県委員会の提言》

 いま青年を中心に、働いても豊かになれない「ワーキングプア」が広がっていることが、社会的にも大問題になっています。政府は、戦後最長の好景気が続いていると発表しましたが、国民・青年の多くにその実感はありません。大企業が史上空前の利益を上げる一方で、国民・青年の賃金は下がり続け、サービス残業や休みが取れないなど、働くものの権利が職場で守られない状況があります。また、企業の責任を逃れるための「偽装請負」といった違法行為の横行が問題になっています。尼崎にも工場のある松下電器も「偽装請負」で労働局(国)から是正指導を受けました。
 派遣・パート・アルバイトなど非正規雇用の労働者は兵庫県でも3分の1を占め、その大半は年収150万円以下で、青年からは「結婚もできない」と悲鳴が上がっています。また正規社員となっても、「成果主義賃金」制度の下で競争を強いられ、長時間、過密労働で過労死やメンタルヘルスに追い込まれるひどい働き方が広がっています。


 日本共産党と日本民主青年同盟が共同で取り組んでいる兵庫県青年雇用アンケートからわかるのは、「1日の日当が安すぎる」「残業代を払ってほしい」「収入が不安定」…と自立して暮らしていくことができず、また「パワハラのストレスのため職場で倒れた」「つきあい残業をさせられる」など人権を無視した職場の実態であること。本来若く元気な青年世代なのに「体と心の健康が心配」「将来に不安を覚える」という深刻な状況です。また青年労働者の多くが、有給休暇や解雇規制、派遣労働者の正規採用などに関する自らの権利を知らされていないことも明らかになりました。


 こうした状況になっているのは、働く青年自身に問題があるのではありません。「まともに生活できる仕事をしたい」「人間らしく働きたい」というのは当然の要求です。利益第一主義で法律すら違反して働かせる財界・大企業と、非正規雇用増大のしくみをつくってきた自民・公明政権、それに賛成した民主党にも大きな責任があります。
 日本共産党は、職場で人間らしく働けるルールの確立をよびかけ、サービス残業や偽装請負などの違法行為をやめさせ、一人勝ちを決め込む大企業・財界が、適正な賃金や労働条件の整備、社会的役割にふさわしい応分の負担をすることを求めています。
 青年が安心して働き、将来にも展望の持てる雇用と労働条件を実現するために、青年のみなさんと一緒に手をつなぎ、次のような要求を実現するために全力を尽くします。


政府の責任で雇用を増やします

◆「ワーキングプアを前提にした生産計画は問題」との首相答弁をうけ、不安定な非正規雇用を拡大する政策をあらためます。
◆「サービス残業」「過密労働」をなくし、労働時間を短縮して、青年の雇用を増やします。
◆医療・福祉・教育など国民生活に必要な分野での人手不足を解決します。
◆兵庫県で、雇用の受け皿になっている中小企業をはげますために、兵庫県で「中小企業振興条例」を制定し、中小企業予算を抜本的に増やすとともに、青年などを正規雇用する中小企業に1人あたり100万円の補助制度を創設をめざします。


人間らしく働くために必要なルールを大企業に守らせます。
労働法制の改革など、さらなる規制緩和を中止します

◆賃金未払い、社会保険への未加入、有給休暇をとらせない、不当解雇や「偽装請負」など、企業の違法行為の是正を強めます。
◆職場でのセクハラ、パワハラなど人権侵害の防止とメンタルヘルス対策、健康で安全に働ける職場環境の改善などで企業への指導を強めます。
◆働く権利を保障し、専門官が配置された青年の相談窓口を充実するなどの対策をとります。
◆労働者の権利を紹介するパンフレットを作成し、ハローワーク、成人式会場や、高校で配布するなど、


働くルールを知らせるとりくみを強めます。

◆残業代未払いを合法化したり、解雇の金銭的解決に道をひらく労働法制の改悪を許しません。
正規と非正規労働者の均等待遇と、安定した雇用を求めます
◆正規と非正規の賃金や労働条件の格差を是正します。
◆青年が自立して暮らせるように、最低賃金の大幅な引き上げをもとめます。
◆正社員の中途採用を拡大し、現に派遣やアルバイトで働く青年から優先的に採用する制度を整えます。


これから働く青年への支援を強めます

◆青年の職業紹介と職業訓練を抜本的に充実します。
◆生活保障つきの職業訓練、奨学金の返還免除など、仕事探しをサポートします。
◆学生が学業と就職活動を両立できるようルールをつくります。
◆学校教育のなかで、憲法・労働基準法の学習をすすめます。


 青年のみなさん、利益第一主義で働くものの暮らしや健康を考えない日本の異常な企業社会のあり方をただし、青年が安心でき希望を持って働ける社会をつくるため、日本共産党とご一緒に政治を変えましょう。

投稿者 teruhoriuchi : 2006年11月24日 16:10

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